3. Alone. 

 どこまでいけるのか? 翼に傷を背負ったまま
 どこまでいけるのか? 独りで咲く人よ


 ひたすらに まっすぐに ここまで来た
 振り返る余裕さえ 置き去りに
 立ち止まる 考える まるで無駄なことのよう

 今日がある 明日がある 当たり前なのか?
 昨日はもうとっくに 終わったよ
 ひとかけらだけの希望 指の隙間 滑ってく


 誰もが早足に 通り過ぎ 忘れてく
 無数の傷口が 血を流したままで


 いつまで待てばいい? すべての傷が癒えるなんて
 いつまで耐えればいい? 痛みなど苦じゃない



 艶やかで華やかな魅惑の香り
 指先も 視線さえ 媚薬のよう
 そんな君が嘲笑う すべて見透かしたように


 怒りも哀しみも捨ててきた 必要なくて
 それでも押し寄せる 理不尽な現実


 いつまで走るのか? 無敵の風を肩で吹かし
 いつまで独りなの? 誰にも頼らずに


 いつまで待てばいい?

 いつまで走るのか?


 いつまで待てばいい? すべての過去が消えればなんて
 いつまで耐えればいい? それぞれの痛みに


 いつまで走るのか?
 いつまで独りなの?

 いつまで走るのか?
 どこまでいけるのか?

06/07/24